年間を通して実は一番人気のお雛様にピッタリな繧繝縁(うんげんべり)もしくは金襴(きんらん)という布地の繧繝柄を使ったミニ畳<Joe>。
今日はお客様からご依頼いただきました、オーダーによるサイズ別の使用例をご紹介します。
と、その前に繧繝縁(うんげんべり)について・・・
その昔、最も格の高い身分を表す畳に使用された繧繝縁。
かつて最高位をあらわす畳に使用され、
天皇・三宮(皇后・皇太后・太皇太后)・上皇や神仏像の畳にのみ用いられてきました。
現代でも皇室・神社の内陣など、特別な場所に納められる畳に使われることが多い畳縁です。
そんな一般家庭の和室では使われることのない繧繝縁を使ってミニ畳をお作りしています。
なお、当店ではそんな特殊畳縁の繧繝縁(うんげんべり)と、
金襴布地の繧繝柄(うんげんがら)の2タイプを取り扱っております。
※画像は金襴布地の繧繝柄。
①22×10×1.5cm
これは長南畳店のお雛様にピッタリなミニ畳として一番人気の『お雛様定番サイズ』になります。
②34×13×1.5cm
O様 初節句用フルオーダー。
お手持ちの黒塗りの台座の上にミニ畳を置きたいというO様からのご相談から、畳を置いた時にミニ畳との余白から黒塗りが美しく見えるように計算してサイズをご提案し、お作りしました。
③20×15×1.5cm
I様 結婚式のウェルカムスペース用オーダー。
ご希望サイズをと招き猫さんのサイズを伺い、畳縁(たたみべり・布地部分)の幅を調整してお作りしました。
ご相談からご希望納期までわずかな期間でしたが、I様の一生に一度の日のために、精いっぱい頑張らせていただきました。
④18×13×1.5cm
H様 お嬢様のお雛様用フルオーダー。
当初、天然い草の畳表(たたみおもて・ゴザ部分)で、ご希望サイズにてのご相談でしたが、雛人形の写真を拝見し、お人形さんの淡い色味のお着物がより美しく映える和紙製の畳表(墨染色)をご提案させていただき、お作りしました。
⑤16×16×1.5cm / 21×12×1.5cm
S様 立ち雛と真多呂人形用のオーダー。
当初、黒塗りの台座は使わず、また畳表(たたみおもて・ゴザ部分)は、和紙製畳表(墨染色)を希望されてのご相談でした。
ですが、立ち雛さんの着物の色味からすると、墨染色では暗くなってしまうので、天然い草の畳表をご提案。さらに、それらを引き立たせるためにも黒塗りの台座の上に置くことをご提案し、サイズはお客様による紙でのシミュレーションを重ね、ご希望サイズにてお作りしました。
このようにお客様のご要望に応じて様々なサイズにて、ミニ畳の上に飾るお人形さんなどに合う畳表(たたみおもて・ゴザ部分)をご提案しながらお作りしています。
おばあちゃんの手作りのお雛様用に…
付属の台座の上に畳を敷いてあげたい…
ケースが壊れてしまったので…etc…
そういった理由でお困りの方、探していらっしゃる方のご参考になりましたら幸いです。