
こんにちは、長南畳店です✿
今回は、ひな人形・五月人形の専門店「京玉」様との2年目となるコラボレーションで制作させていただいた、特別な“畳の飾り台(親王台)”をご紹介します。
雛人形の衣装や世界観に合わせて一つひとつ丁寧に仕立てた、オーダーメイドならではの調和が光る作品たちを、豊富な写真とともにお楽しみください。
昨年のコラボレーション事例はこちら☟
【事例①】日本間の風情漂う、正統派のひな人形 × 畳の飾り台
ー 障子も本物、布も唯一無二。畳も“本物仕様”で。

最初にご紹介するのは、企画から1年をかけて完成したという、懐かしさを感じさせる本格的な日本間スタイルの雛飾り。
障子や欄間などの建具も、すべてミニチュアとは思えないクオリティ。
建具師さんによる本格的な細工や、柾目杉の使用など、細部まで「本物」が詰まった空間です。
さらに、お雛様のお衣装は、手織り作家「いとぐるま」さんが、糸巻きから手機織りまでを一貫して仕上げた、絹糸の平織り布。
機械では出せない、やさしく上品な風合いに心を打たれます。
そんなこだわりの世界観に合わせて、ミニ畳には京玉様のリクエストにお応えして、本来の畳に使われる「畳縁(たたみべり)」を使用。
複数の色糸が織り込まれたシンプルで上質な縁は、畳の品格を高め、雛人形の美しさを一層引き立てます。


【事例②】琉球紅型の華やかなお衣装 × 南国の雰囲気を引き立てる畳
ー 鮮やかな沖縄の色と、オリエンタルな畳の調和。

(私が店舗を訪れた際は、まだ屏風などが揃っておらず、こちらの写真は販売前の状態です。)
次にご紹介するのは、琉球紅型作家「colorfulayaka」さんの手がける、南国の風を感じる華やかな「南国雛宴」。
鮮やかな紅型のお衣装は、型彫りから染色まですべて手作業で制作された一点物。
お姫様の衣装には沖縄の桜や海をイメージした模様が施され、お殿様は黒地に吉祥紋様の龍。
伝統とアートが融合した、圧巻の作品です。
こちらの畳は、事例①で使用した畳縁の色違いを採用しています。
オリエンタルな雰囲気をご希望された京玉様のチョイスにより、オリーブ系の畳縁と、栗色の和紙製畳表を組み合わせてお作りしました。
南国らしい華やかさに寄り添いつつ、やわらかさと凛とした空気感をあわせ持つ、特別な一枚に仕上がっています。


【事例③】グリーン×ホワイトの美しさを引き立てる、黒地の立涌文様畳
ー モダンで繊細な輝き、洗練された雛飾りの舞台。

3つ目にご紹介するのは、白とグリーンを基調にした上品な雛人形に合わせた、黒地の畳の親王台。
こちらは京玉様がご用意された、ラメ入りの特注生地を使用した立涌文様の畳縁が主役です。
黒の畳表に繊細なゴールドとシルバーの輝きが加わることで、まるでホログラムのように美しい陰影が生まれます。
畳表には、和紙製の「墨染(すみぞめ)」を使用。
グリーンや白のお衣装とのコントラストが映え、奥行きと気品を兼ね備えた世界観を演出します。


📖【後編】 もぜひご覧ください!☟
京玉様 店頭展示の様子|雛人形とミニ畳のコラボレーション動画
昨年に続き、埼玉県深谷市の人形専門店「京玉(きょうぎょく)」様にて、店頭に飾られている様子を実際に見に行ってきました。
何度見ても、こうして専門店の空間に自分の作品があることは、どこか夢のようで…
嬉しさと照れくささ、そして感謝の気持ちが入り混じる、なんとも言えない気持ちになります。
今年は全部で5種類の畳をお作りし、そのうち4種類を展示撮影させていただきました。
昨年に続いて継続して展示してくださっていること、そのご縁に心から感謝しています。
短い動画ではありますが、現地の様子をぜひご覧ください✨
「雛人形を美しく飾る台」としての畳の魅力
長南畳店では、畳のもつ「日本文化のやさしさ」「凛とした美しさ」を活かしながら、雛人形の魅力を最大限に引き立てる“オーダーメイドの飾り台(親王台)”をお作りしています。
「お人形の世界観にぴったりな親王台をつくってほしい」——
そんな想いにお応えするべく、ミリ単位の調整や素材選びにもこだわり、一つひとつ丁寧にお仕立てしています。
衣装や背景との調和、ブランドや作家さんの世界観との融合。
それらをそっと引き立てる“飾り台”は、手仕事だからこそ生まれる特別な一体感があります。
「こんな雛飾りにしたい」「この布を使ってみたい」
そんなご希望があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
想いをかたちにする“畳の飾り台”のご相談、お気軽にお問い合わせください。
[▶︎ お問合せはこちら]