本日ご紹介するのは、かねてより念願だった人形店様からのご依頼でお作りした雛人形用のミニ畳<雛畳>です。
これまでに長きに渡り雛畳は作ってきましたが、それはお客様がお持ちの雛人形用でした。
それはもちろん、とても嬉しいご依頼ですし、私も1番チカラを入れており、1番人気のジャンルでもあります。
でも、次第に・・・
「お人形屋さんが作る雛人形の仲間入りをしたい」
という野望を抱くようになりました。
せんえつながら、雛人形のセットにある畳を作れるようになりたいと。
そしてそれは突然やってきた!
それはある日突然、インスタDMからご相談をいただき、念願叶ってひな人形・五月人形の専門店 京玉(きょうぎょく) さまのお仕事をさせていただくことになりました🎉
インスタ、続けていて良かったと心底思いましたね🥹
ということで、2023年12月に直接店舗へ伺った時のお写真と共にご紹介させていただきます。
(お作りした畳に使用した生地は全て京玉さまお持込の生地になります。)
人形会館 京玉
深谷店:埼玉県深谷市緑ヶ丘13-16
太田店:群馬県太田市浜町39-6
https://www.kyougyoku.co.jp/
https://www.instagram.com/kyogyoku/
『里 sato』
まず最初にお作りしたのはゴブラン織りに和紙製畳表(栗色)を合わせた雛畳になります。
手前と奥側で柄が違うのに加えお内裏様とお雛様でもデザインが異なるこだわりの逸品です。
『里 sato』
お雛様を飾る場所、そこが里山の古民家のような、ほっとするような小さな小さな和室になるように…との想いで企画されそう。
それぞれ専門の職人さんの協力のもと、純和モダン「里山の宴」が完成したとのことです。
お衣装は濃藍と小豆色の信州上田紬、お屏風飾り台は古材と漆喰をイメージした濃茶と乳白、行燈は七宝模様、造花は薄紅桜、扇には手描き白桜、親王台は濃栗色の畳に七宝柄のへり、雛具は二枚の盃に桃花、お顔はキリリとした姐さんメイクが施されていました。
『japanese dark red 茜』
こちらは赤立涌に真っ白の華紋柄が素敵な金襴に和紙製畳表(墨染色)にてお作りしました。
『japanese dark red 茜』
お姫様は茜色、お殿様は銀鼠、ともに立涌紋様のお衣装が華やかな雛人形。
飾り台は黒、お屏風は朱塗りの上に黒塗りを重ねた曙塗り。微かに赤みを帯びた黒色、屏風の縁は研ぎ出しによる朱色のラインがランダムに表れるそう。灯は妖艶な紅灯、雛具は黒の盃に淡路結の水引があわせてありました。
『雪上桜』
こちらは雛人形定番の繧繝(うんげん)柄生地になりますが、京玉さまオリジナルの雪色バージョンだそうです。
絶妙なバランスで表現されている雪色、そして和紙製畳表(乳白色)の合わせが、とても優しく上品に仕上がった雛畳だと思います。
『雪上桜』
引出し収納タイプの3段飾りで、「雪深い新潟の山中で見られる、雪景色の中に咲く桜をイメージ」で企画されたという雛人形だそうです。
収納式飾り台・お屏風には小国(長岡市)十日町エリアの桐、丸太で2年、製材後1年、澄んだ空気の中で渋抜きした桐材を。お屏風表面には桜材が貼られているそうです。
お殿様お姫様・三人官女のお衣装は桐生織の白地に亜麻色の雲立涌の金襴、錆金、亜麻色の桜の刺繍入のお衣装で、こちらも桐生の刺繍だそうです。
灯はナチュラル、雛具はシャンパンゴールド、高坏の上にはつまみ細工を飾ったナチュラルで上品な雛人形でした。
ミニ畳専門店を始めて、いつからか作るようになった雛人形用のミニ畳の『雛畳』。
そしていつの頃からか「いつか雛人形屋さんとお仕事したい」と夢見るようになりました。
それが、インスタを通してこのように実現することとなり…
しかも直接、見ることができて…
もう感無量です。
小さな小さな実店舗もない畳屋なのに、
見つけてくださった京玉様。
改めて、本当にありがとうございました。
そして、ドライブがてら連れて行ってくれた旦那さんにもありがとうです。
これからも夢と目標を大切に、いっぽいっぽ、
進んでいきたいと思います‧⁺ ⊹˚.⋆ ˖ ࣪⊹