〜お客様とともに紡いだ一つの物語〜
こんにちは、長南畳店です。
今日は、フルオーダーでお作りした仏畳について、その制作秘話をお話しさせていただきます。
お客様とのやり取りを振り返りながら、この作品がどのように誕生したのかをお伝えすることで、これからメモリアル畳のご購入を検討されている方の参考になればと思っています。
きっかけは一通のご相談メールから
ある夏の日、一人の男性のお客様からご相談をいただきました。
「仏壇の下に敷く畳を探しています。華やかで暖かい雰囲気にしたいです。」
このメッセージには、お客様の亡きお母様への想いや、特別な空間を作りたいというお気持ちが込められていました。
そうして初回は乳白色の畳表にていくつかのデザインをご提案。
とても気に入ってくださって、それで制作する流れになったのですが、メールを重ねるうちにどうしても追加でご提案したくなった色が・・・
思い切って再提案
お客様が求めている暖かさや華やかさ、そしてなによりお母様の明るく多才だった生前のお話をお聞きするにつれて「薄桜色の方が似合う!」と。。。
ただそこは男性のお客様。
正直、ピンク色をご提案してもよいものなのかと迷いました。
でもお母様を想っての畳だから・・・と、思い切って再提案をさせていただきました。
お客様からは「薄桜色がとても綺麗です。ウォールナットの濃い茶色にもよく合っています。」とのお返事をいただき、制作を進めました。
やり取りの中で形になった仏畳
制作に取り掛かる前には、畳と仏壇、仏具のバランスを考えたイメージ図を作成し、サイズ感をご確認いただきました。
「イメージしやすかったです」との感想をいただけたことで、安心して進めることができました。
最終的には、60×40cmの大きな仏畳と、10cmや15cmの小さな仏畳の合計3枚をお作りすることになりました。
届いた作品に込められた想い
仏畳をお届けした後、お客様からこのようなお言葉をいただきました。
「母が亡くなってから、心が躍る瞬間はあまりありませんでしたが、作品の到着が本当に楽しみでした。きっと母も同じ気持ちだと思います。」
このメッセージに、畳が持つ不思議な力を改めて感じました。
ただの飾りではなく、お客様の心に寄り添い、大切な人との絆を紡ぐ一助になれたことに心から感謝しています。
仏畳が作る特別な空間
後日、お客様からお送りいただいた設置後のお写真を拝見しました。
ウォールナットの仏壇に薄桜色の仏畳、そしてワイン色の仏具が見事に調和し、まさに「暖かみのある空間」そのものでした。
ここで一部抜粋したお客様のお声とお写真をご紹介させていただきます。
本日仏壇の設置をいたしました。
同時に仏畳も飾りました。
綺麗です。
本当に綺麗なんです。
これで、母と語り合うことのできる特別な空間が出来上がりました。
包装なども丁寧にしていただき、感謝の言葉も見つかりません。
ありがとうございました。
仏畳はただの台座ではなく、心を込めた空間作りの一部であることを改めて実感しました。
最後になりましたが、改めまして・・・
T様、この度は大切なご縁をいただきありがとうございました。
お母様を想い、私の畳を選んでいただいたこと、そしてその想いを形にできたことに、心から感謝申し上げます。
心を込めてお作りした畳が、T様にとって大切なものの一部となり、長くお役に立てることを心より願っております。
ご検討中の方へ
メモリアル畳<仏畳>は、お仏壇や仏具のためだけのものではありません。
それを通じて、大切な方やペットちゃんとの想い出や絆を感じられる空間作りのお手伝いができれば幸いです。
もし、オーダーをご検討されている方がいらっしゃいましたら、まずはお気軽にご相談ください。
メールやメッセージでのやり取りでも、お客様一人ひとりに寄り添いながら、丁寧に対応させていただきます。
なお、「メモリアル畳」と「仏畳」は商標登録済みの特別なカテゴリーです。
骨壺や仏具の下に敷く畳を探している方が「失礼ではないか」と遠慮されることが多かったため、「むしろそのような用途で私の作品を選んでくださりありがとうございます!」の気持ちを表現したくて、このカテゴリーをつくりました。
大切な想いを形にするお手伝いができれば幸いです。
これからも、畳を通じて皆様の想いに寄り添える作品をお届けしてまいります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。