4月1日~2日の1泊2日で、龍像を奉納する儀への参列のため山梨県にある金櫻神社と實相寺へ行ってきました。
この龍像は、四百年の伝統と人間国宝の技を継ぐ鋳物師をはじめ、博物館・文化庁・伝統工芸組合庁など、あらゆる機関の協力の元に龍像、その他付属品が作り上げられています。
長年龍を研究し続けている榎本武士氏。
太古の昔から残る「素晴らしい伝統工芸を後世に残したい…」という思いから、「日本伝統龍」の制作を企画。
そして日本各地にある歴史から紐解き、導き出された龍にまつわる神社仏閣への「龍像の奉納」をされています。
金櫻神社
2000年前に人々の安全と疫病の終息を祈願し、金峰山の山頂に少彦名命を祀ったことが起源とされます。
水晶発祥の神社として知られる神社の御神宝は火の玉と水の玉と呼ばれる2つの水晶で、水晶守りは一生のお守りとして厄除けや金運の護符として販売されています。
敷地内には昭和30年の大火災で焼け落ちた樹齢2000年の杉で彫られた招福大黒天があり、また桜の名所としても知られています。
特に御神木の金櫻は、4月下旬から5月上旬にかけて美しい花を咲かせ、この季節に参拝し水晶のお守りを受けると一生涯金運に恵まれ、厄難解除のご神徳を受けられると言われています。
實相寺(じっそうじ)
1375年に創建された日蓮宗の實相寺の境内には日本三大桜の「山高神代桜」があります。
日本で最古・最大の巨樹として大正時代に国指定天然記念物第一号となったというこの桜の推定樹齢はなんと2000年❢
日本武尊(やまとたけるのみこと)がお手植えされたと伝えられ、神代の時代からある事から「神代桜」と呼ばれているほか、鎌倉時代には日蓮聖人がこの木の衰えの回復を祈ったところ再生したため「妙法桜」とも呼ばれているそうです。
榎本氏より相当な熱烈オファーを受けたのが約3年前。
私には身分や立場が違い過ぎると恐縮しながらも、その壮大なスケールの企画に共鳴し、同じ熱量をもって参画することにしました。
そして2年ほど前から龍像の畳を作りはじめこれまでも龍にまつわる神社仏閣に度々奉納していただいています。
この企画ではミニ畳の他に、水晶を飾るためのミニ座布団も特別に制作しています。
これを自ら作る提案をしたことは、正直なところかなり自分の首を絞める行為です。
それでも自分の作品だけでなく榎本氏の企画をより完璧なものしたかったので制作を決めました。
そんな私の作品を歴史ある場所に一緒に奉納していただけるご縁。
心の底から感謝の気持ちでいっぱいです。
榎本さま、いつもありがとうございます❀
最後に・・・
こちらに写る方は、實相寺のご住職と大鳥大社の神主さん。
宗教の垣根を越えて日蓮宗がほかの宗教を受け入れる、神社を受け入れたということは歴史的に見ても大変稀な出来事とのこと。
そんなお二人が持っている特別な龍像が明日のテレビ通販番組に登場します🐉